ミネルバが重視する「アダプティブ・リーダーシップ」の育み方と科学的な学習メソッド
前編に続き、ミネルバが掲げるアダプティブリーダーシップの育み方と、
ミネルバのプログラム全体を通じて体現されている革新的な学び方についても紹介していただいています。
『ミネルバは学習を徹底的に科学しているんです。
特徴的なのは、講義による「Teaching」ではなく、学習して記憶し、
それを取り出して実践し、記憶に定着させるという「Learning」を重視していること。
この「Learning」を効果的・効率的にするには、
「よく考える」ことと「関連づける」ことの2つが大切という法則があります。
その2つを細分化して、心理学や神経科学、脳科学などを組み合わせながら定義した
「16の学習原則」をプログラムに反映させています。
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それから、「Fully Active Learning(完全アクティブラーニング)」といって、
授業の75%以上の時間は「知的作業」、知識の応用と実践に集中します。
というのも、例えばただ単に「読むこと」の学習効果はすごく低い、
ということがいろんな研究を通じて分かっています。
知識の定着率でいうと、わずか10%。
これが、ビデオなどを視聴する学習だと20%、実演を見て学ぶと30%、
議論すると50%、実践すると75%、自分で教えると90%と言われています。
「Learning Pyramid(ラーニングピラミッド)」と呼ばれる学習理論です。
このピラミッドを踏まえ、このプログラムでは実践して、教えて、議論して……という
本当に知的と言える作業を繰り返すことで、知識の定着を図ったりもしています。
そして、講師からのフィードバックについても、授業中の発言などは全部、
ミネルバ独自の学習プラットフォーム「Forum」上に記録されるので、
「この発言を鑑みると、○○のスキルについては探求の余地がありそうですね」と、
ピンポイントでフィードバックしていくやり方です。』
(記事内容より抜粋)